267/3502
五十八
「だ、だって、こんな姑と小姑と我慢して暮らしてるんですよ! それに見合うお金くらいもらったって、バチなんか当たらないでしょう!」
ひとしきり喚いた後、顔を伏せてしまった奥さん。
片や、お絹もお米も何も言えずに、ただそれを眺めるだけだった。
「やっぱ、遺産欲しさやったんや。にしても、前代未聞の土俵際やったでんな!」
感心している破近、すぐに菖蒲殿の方を向き
「ほな、お連れし! 今度こそ間違いあらへんさかい、な!」
「だ、だって、こんな姑と小姑と我慢して暮らしてるんですよ! それに見合うお金くらいもらったって、バチなんか当たらないでしょう!」
ひとしきり喚いた後、顔を伏せてしまった奥さん。
片や、お絹もお米も何も言えずに、ただそれを眺めるだけだった。
「やっぱ、遺産欲しさやったんや。にしても、前代未聞の土俵際やったでんな!」
感心している破近、すぐに菖蒲殿の方を向き
「ほな、お連れし! 今度こそ間違いあらへんさかい、な!」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。