2664/3502
八十八
これを不審に思う緑丸
「今、誰にしゃべられたんでつ?」
「ま、ええやん」
と軽く流すご主人様だったが、ふと女将を見つめ
「自分ちゃうか?」
「はああ? な、何ゆえ、このあたしが?」
「よく言われるところの、目撃者が下手人っちゅう型や。主やさかい、この旅館内を自由に動き回れるしな」
「吟味方様! もしこのあたしだったら、こんな我が旅館にて殺めやしませんって!」
これに笑いながら破近
「そらそうや。すぐに足がつくさかいな」
これを不審に思う緑丸
「今、誰にしゃべられたんでつ?」
「ま、ええやん」
と軽く流すご主人様だったが、ふと女将を見つめ
「自分ちゃうか?」
「はああ? な、何ゆえ、このあたしが?」
「よく言われるところの、目撃者が下手人っちゅう型や。主やさかい、この旅館内を自由に動き回れるしな」
「吟味方様! もしこのあたしだったら、こんな我が旅館にて殺めやしませんって!」
これに笑いながら破近
「そらそうや。すぐに足がつくさかいな」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。