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七十六
その外側を、あれこれ見たり触れたりしている破近が
「なあ? ちょっとこっちに回ってきてみ?」
これに、内より出てきた緑丸
「はいでつ?」
「この戸のてっぺんと足元についてる、所謂『落とし錠』やけんどな」
その二ヶ所、小さめだが確かに戸が破れ裂けている。
「わいが内から錠を掛けてみるさかい、自分はその穴から手を突っ込んで開けてみてくれや」
こう言い残し旅館内へと入った破近、その戸を閉めたあと、すぐに
「錠掛けたで!」
その外側を、あれこれ見たり触れたりしている破近が
「なあ? ちょっとこっちに回ってきてみ?」
これに、内より出てきた緑丸
「はいでつ?」
「この戸のてっぺんと足元についてる、所謂『落とし錠』やけんどな」
その二ヶ所、小さめだが確かに戸が破れ裂けている。
「わいが内から錠を掛けてみるさかい、自分はその穴から手を突っ込んで開けてみてくれや」
こう言い残し旅館内へと入った破近、その戸を閉めたあと、すぐに
「錠掛けたで!」
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