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七十二
「ちょ、ちょっとお待ちを」
さすがに焦る女将
「ま、真の事を話しますゆえ」
だが、これを無視して立ち上がった男
「行くっちゅうたら、行くんや!」
「そ、そんな……じ、実のところ」
「金輪際、聞きとうないって」
こう言って破近、その両耳を手でもって塞ぎ
「わーわーわー!」
「こ、子供ですかい? あ、それよりも……」
「わーわーわー!」
これを見かねた、どっちが大人の緑丸
「僕が代わりに聞きまつ。一応は吟味方様の家来でつんで」
「ちょ、ちょっとお待ちを」
さすがに焦る女将
「ま、真の事を話しますゆえ」
だが、これを無視して立ち上がった男
「行くっちゅうたら、行くんや!」
「そ、そんな……じ、実のところ」
「金輪際、聞きとうないって」
こう言って破近、その両耳を手でもって塞ぎ
「わーわーわー!」
「こ、子供ですかい? あ、それよりも……」
「わーわーわー!」
これを見かねた、どっちが大人の緑丸
「僕が代わりに聞きまつ。一応は吟味方様の家来でつんで」
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