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五十八
まずは小汚ない一室に連れられた破近、目の前の光景に思わず声を張り上げ
「何で裸のまんなやねん! 着物くらい着せんかい!」
「そ、それは」
「もし己自身がな、こんな扱い受けてみたとしいや? ちゃんと成仏できるか?」
今回珍しくも怒ってばかりの男だったが、検めている際はさすがに冷静で
「こら、背より心の臓を一突きやな」
そして一通り終えたあと、脇に、やはり無造作に置かれてある着物を仏に着させつつ
「寒うおましたやろ?」
まずは小汚ない一室に連れられた破近、目の前の光景に思わず声を張り上げ
「何で裸のまんなやねん! 着物くらい着せんかい!」
「そ、それは」
「もし己自身がな、こんな扱い受けてみたとしいや? ちゃんと成仏できるか?」
今回珍しくも怒ってばかりの男だったが、検めている際はさすがに冷静で
「こら、背より心の臓を一突きやな」
そして一通り終えたあと、脇に、やはり無造作に置かれてある着物を仏に着させつつ
「寒うおましたやろ?」
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