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四十六
相手が何を言ってるのか、よくわからぬ男だったが
「今、何言わはりましたん?」
「殺し……こ・ろ・し、だ!」
「誰が殺したんでっか?」
「だ、誰がって……」
ここで木俣様、ようやく落ち着き
「ところで、おまえさんの謝ってる訳は何だ?」
「そら関所破りですわ」
「せ、関所破りだと? だ、誰がした?」
とまあ、やはり話が堂々巡り。
やがて木俣様の方より
「お富、地獄温泉に行ってるだろが?」
「そそ……って、何で知ってまんねん!」
相手が何を言ってるのか、よくわからぬ男だったが
「今、何言わはりましたん?」
「殺し……こ・ろ・し、だ!」
「誰が殺したんでっか?」
「だ、誰がって……」
ここで木俣様、ようやく落ち着き
「ところで、おまえさんの謝ってる訳は何だ?」
「そら関所破りですわ」
「せ、関所破りだと? だ、誰がした?」
とまあ、やはり話が堂々巡り。
やがて木俣様の方より
「お富、地獄温泉に行ってるだろが?」
「そそ……って、何で知ってまんねん!」
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