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五十三
やがて
「昨日は書かれてある内容が気になってしまい、気づきませんでしたが」
「うんうん。で?」
「お幸という冒頭の部分だけ、墨が濃いですね?」
これに我が意を得た破近
「そこだけ、後から書かれたもんですわ。間違いありまへん」
お絹、再び義理の母に目をやり
「じゃあ、この女が書き入れたと?」
「そそ。元々は、質兵衛はんが奥さん宛てに書いた文でっしゃろ。ね?」
しかし
「いえ、そんな文など見た事ももらった事もありません」
やがて
「昨日は書かれてある内容が気になってしまい、気づきませんでしたが」
「うんうん。で?」
「お幸という冒頭の部分だけ、墨が濃いですね?」
これに我が意を得た破近
「そこだけ、後から書かれたもんですわ。間違いありまへん」
お絹、再び義理の母に目をやり
「じゃあ、この女が書き入れたと?」
「そそ。元々は、質兵衛はんが奥さん宛てに書いた文でっしゃろ。ね?」
しかし
「いえ、そんな文など見た事ももらった事もありません」
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