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四十二
「して、名は何という?」
「河内小町やわ」
これには相手も気分を害し
「ま、真面目に答えんか!」
「こらすまんこって……お富っちゅうねん」
「ならば、お富よ。先に言っておくがな、いくら吟味方の女房とはいえ容赦しないからな」
「それって、おかしくないけ? 何やこのわてがな、とっくに下手人って決まってるみたいやんけ」
だが男は澄ましたまま
「それについては、役所にて詳しく聞いてからじゃ……お富、神妙にお縄につくがよい」
「して、名は何という?」
「河内小町やわ」
これには相手も気分を害し
「ま、真面目に答えんか!」
「こらすまんこって……お富っちゅうねん」
「ならば、お富よ。先に言っておくがな、いくら吟味方の女房とはいえ容赦しないからな」
「それって、おかしくないけ? 何やこのわてがな、とっくに下手人って決まってるみたいやんけ」
だが男は澄ましたまま
「それについては、役所にて詳しく聞いてからじゃ……お富、神妙にお縄につくがよい」
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