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四十
これを聞いた中年役人
「ほう?」
頷きながら、再びお富さんの方を向き
「どこから来た?」
これに
「お江……」
と言いかけたところ、事が大きくなりそうな気がしたお富さん
「……大坂ですねん」
「お、大坂だと? ああ、だから言葉が奇妙なのか」
「奇妙って、どういう意味やねん」
「奇妙だから奇妙と言ったまでじゃ。おまえ、役人に歯向かう気か?」
だが、そこに
「それとですねえ、旦那。何でも亭主が、南町で吟味方をなされているとか」
これを聞いた中年役人
「ほう?」
頷きながら、再びお富さんの方を向き
「どこから来た?」
これに
「お江……」
と言いかけたところ、事が大きくなりそうな気がしたお富さん
「……大坂ですねん」
「お、大坂だと? ああ、だから言葉が奇妙なのか」
「奇妙って、どういう意味やねん」
「奇妙だから奇妙と言ったまでじゃ。おまえ、役人に歯向かう気か?」
だが、そこに
「それとですねえ、旦那。何でも亭主が、南町で吟味方をなされているとか」
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