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三十八
「何ぬかしとんねん! このおなごの様子が変やったさかい、近寄ったらこの有り様やんけ!」
だが相手ときたら
「ほう? で、それを誰が見ていたんで?」
「そら見ての通り、誰もおらんわい」
そう言ったお富さんだったが
「ほなな? このわてがやったちゅうのんを誰か見たんけ?」
「こらキリがないんで、後はお役人さんの判断に委ねるとして」
ここで女将、相手を一瞥し
「それよか、仁王立ちで丸見えですよ。はしたないったらありゃしない」
「何ぬかしとんねん! このおなごの様子が変やったさかい、近寄ったらこの有り様やんけ!」
だが相手ときたら
「ほう? で、それを誰が見ていたんで?」
「そら見ての通り、誰もおらんわい」
そう言ったお富さんだったが
「ほなな? このわてがやったちゅうのんを誰か見たんけ?」
「こらキリがないんで、後はお役人さんの判断に委ねるとして」
ここで女将、相手を一瞥し
「それよか、仁王立ちで丸見えですよ。はしたないったらありゃしない」
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