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二十四
そして、ここは目的の地
「この先は吊り橋だから、ここで降ろしまっさ」
地面についた駕籠より出てきたお富さん
「どうも。で、おいくら?」
これに
「キリのいいとこで、ちょうど一両ですな」
「一両ですと?」
これに相手が澄ましたまま
「今、不景気でしてねえ。嫌なら身包み剥がしますが、どっちにされますんで?」
「ペッ、何や俗に言う雲助やったんかいな」
こう吐き捨てたお富さん、おもむろに駕籠の棒を両手でつかみ
「ぬおおおお!」
そして、ここは目的の地
「この先は吊り橋だから、ここで降ろしまっさ」
地面についた駕籠より出てきたお富さん
「どうも。で、おいくら?」
これに
「キリのいいとこで、ちょうど一両ですな」
「一両ですと?」
これに相手が澄ましたまま
「今、不景気でしてねえ。嫌なら身包み剥がしますが、どっちにされますんで?」
「ペッ、何や俗に言う雲助やったんかいな」
こう吐き捨てたお富さん、おもむろに駕籠の棒を両手でつかみ
「ぬおおおお!」
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