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二十三
「では、留守を頼みますね」
そう言い残し、駕籠の中へと消えたお富さん。
「奥様もご無理をなされぬよう」
この少年の言葉にお富さん、駕籠より顔を覗かせてき
「はいはい。じゃあ緑丸も、そこの助平のこと頼みますよ」
やがて旅立って行った駕籠、それを見ながら破近が一言
「六日といわず、ずっとおったらええんや」
だが何と再び顔を覗かせてきた女房、笑顔で
「今、何かおっしゃいました?」
しかしながら、その目だけは笑っていない。
「では、留守を頼みますね」
そう言い残し、駕籠の中へと消えたお富さん。
「奥様もご無理をなされぬよう」
この少年の言葉にお富さん、駕籠より顔を覗かせてき
「はいはい。じゃあ緑丸も、そこの助平のこと頼みますよ」
やがて旅立って行った駕籠、それを見ながら破近が一言
「六日といわず、ずっとおったらええんや」
だが何と再び顔を覗かせてきた女房、笑顔で
「今、何かおっしゃいました?」
しかしながら、その目だけは笑っていない。
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