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四十七

「あ、どうぞどうぞ」


「では、早速でんが」

 破近、まずはお絹を見やり


「お絹ちゃんはシロですわ」


 これに相手が頭を軽く下げ


「どうも」


「で、お米はんは空白の半時が未だにわからんので、まあ灰色っちゅうとこでんな」


 それには、お米おばあさん


「髪の毛と同じ色だから、それでも構ましません」


「ハハハ、そうでっか」

 だが破近、すぐに真顔に戻り


「で、奥さんやけんど」


「はい」


 アリバイが明確な分、自信満々な表情だが


「クロですわ」


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