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四十三
「あ、これは鈴木様」
奉行所内の牢屋へとやってきた破近、牢の中のお幸に目をやりながら
「ちょっとばかりそこの娘はんと話がしたいさかい、おまえさん席はずしてくれや」
牢より出されたお幸、すぐに
「鈴木様。私は決して……」
だが破近、それを遮り
「わかってるわ。でな、聞きたい事があるんやけんど」
「何でしょう?」
「奥さんな、最近何か買い物……ハッキリ言うと、帯を買ってこんかった?」
これに相手が首を傾げ
「帯ですか?」
「あ、これは鈴木様」
奉行所内の牢屋へとやってきた破近、牢の中のお幸に目をやりながら
「ちょっとばかりそこの娘はんと話がしたいさかい、おまえさん席はずしてくれや」
牢より出されたお幸、すぐに
「鈴木様。私は決して……」
だが破近、それを遮り
「わかってるわ。でな、聞きたい事があるんやけんど」
「何でしょう?」
「奥さんな、最近何か買い物……ハッキリ言うと、帯を買ってこんかった?」
これに相手が首を傾げ
「帯ですか?」
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