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四十二

 これに破近が


「確かに奥さんの方はな。でもな、男の方は好いた相手の事が心配になってるはずや。で、事情を聞きたがると思うんやわ」


「なるほど! さすが経験豊富ですね!」


 しかし蕾が


「何だか、ご主人様が不潔に見えてきたですう」


「あ、阿呆ぬかせ。わいは、いたって清廉潔白やで!」


 だが蕾、首を捻って


「意味わかりませんが、とにかく行って参りますう!」



 蕾が出て行った後、破近が喜助に


「ほな、お幸ちゃんにでも会ってくるわ」


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