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三十六
それを受け取ったお絹、即座に
「間違いなく父上の字です」
しかし読むなと言われたら、かえって読みたくなるのが人情で
「ま、まさか? 父上が?」
唖然とするお絹に破近が
「そうでんな、質兵衛はんからお幸ちゃんに宛てた恋文のようですわ」
これにお幸が
「そ、そんな事を言われましても、本当に知りません!」
ここで菖蒲殿が
「フン。詳しい事は番屋にて聞こうか?」
そう言って、すぐにお幸の手を引っ張っている。
「ぬ、濡れ衣です!」
それを受け取ったお絹、即座に
「間違いなく父上の字です」
しかし読むなと言われたら、かえって読みたくなるのが人情で
「ま、まさか? 父上が?」
唖然とするお絹に破近が
「そうでんな、質兵衛はんからお幸ちゃんに宛てた恋文のようですわ」
これにお幸が
「そ、そんな事を言われましても、本当に知りません!」
ここで菖蒲殿が
「フン。詳しい事は番屋にて聞こうか?」
そう言って、すぐにお幸の手を引っ張っている。
「ぬ、濡れ衣です!」
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