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十八

 さすがにムカついてきた破近、ここで


「なな、頭が冷えるまで、ご自分の部屋にでも行っときなはれ!」


 これに相手が


「フン。どうせ間違いないんですからね!」



 再び座敷へと戻ってきた面々


「質兵衛はんがおらんくなって、保たれてた均衡が一気に崩れた感があるわな」


 それに親分も


「確かにそうですな」

 そして隣の喜助に向って


「じゃあ、わしらは早速栄町まで行こう」


 これに喜助も


「ガッテンだ! じゃ旦那、この一式持っていきますね?」


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