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十七
「そ、それは今も言ったとおり、この女は金目当てで……」
「それは聞きましたわ。で、おたくは今の今までどちらへ?」
矛先が変わり、口篭る相手
「あ、あたしゃ知人と演劇を観てましたんじゃ、浅草でな」
「誰の?」
「二代目蟹蔵のですよ」
「その知人って?」
「疑っておられるんです? だ、誰が実の息子を!」
だが
「で、知人って?」
「ちょ、町内会のお玉さんにお光さん、それにお春さんですよ。そんな事より、早くこの女をお縄に!」
「そ、それは今も言ったとおり、この女は金目当てで……」
「それは聞きましたわ。で、おたくは今の今までどちらへ?」
矛先が変わり、口篭る相手
「あ、あたしゃ知人と演劇を観てましたんじゃ、浅草でな」
「誰の?」
「二代目蟹蔵のですよ」
「その知人って?」
「疑っておられるんです? だ、誰が実の息子を!」
だが
「で、知人って?」
「ちょ、町内会のお玉さんにお光さん、それにお春さんですよ。そんな事より、早くこの女をお縄に!」
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