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三
「こら旦那、お早いお着きで」
島原屋にて待っていた朝太郎親分。
「お、朝ちゃん。ご苦労はん! で、質兵衛はんの遺体は?」
「へえ、風呂場に」
二度ばかりこの家を訪れた事がある破近。その際、風呂にも呼ばれていた。
「ああ、あの洋風の風呂場かいな」
早速現場へと向った破近、すでにそこには数人の役人がいる。そして、彼らに指示を出している同心を見て
「なんや、菖蒲はんかいな」
散々言い合った仲だが、今や上司と部下の関係だ。
「こら旦那、お早いお着きで」
島原屋にて待っていた朝太郎親分。
「お、朝ちゃん。ご苦労はん! で、質兵衛はんの遺体は?」
「へえ、風呂場に」
二度ばかりこの家を訪れた事がある破近。その際、風呂にも呼ばれていた。
「ああ、あの洋風の風呂場かいな」
早速現場へと向った破近、すでにそこには数人の役人がいる。そして、彼らに指示を出している同心を見て
「なんや、菖蒲はんかいな」
散々言い合った仲だが、今や上司と部下の関係だ。
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