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二十一

 再び、部屋に戻ってきたお二人さん。


「二十衛門のヤツが、おまえを陥れる為に仕組んだ罠とはなあ」


 これに破近、澄ましたまま


「ま、それはそれで、やりがいもあるっちゅうもんで」


 その時、襖の外から


「同心様らがお見えです!」



 ぞくぞくと中に入ってきた面々。だが、全員がその場で固まってしまった。

 やがて、最初に菖蒲殿が


「な、何でいるの?」


 さらに元上司の明智様も


「鈴木殿、出張なんですか?」


 そう、何も聞かされてないのだ。


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