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五十三 完

「そうむくれるな、青き目」


 ようやく下船できた三人さん。


「船酔いするわ、溺れかかるわ、おまけに毒殺されかかるわ。誰でもむくれるでっしゃろ!」


「そ、そう言わずに……そうだ! 旨い魚でもご馳走しよう!」



 そして三日後


「失礼しまっさ」


「お、来たか青き目。ま、入れ!」


「では」


 そしてその後から


「こんばんはですう」

「お、いい匂いだ」

「さすが親分、鼻が利きますね」

「すみません、この冷奴まで」


 お奉行、一言


「ありえんと」


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