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四十九
「そうでっか。ほな、聞きまんが」
破近、その青き目で相手を射抜き
「マルコはんの言葉は、誰の口を通して二人の耳に届いたんです?」
「え?」
一瞬驚いた相手だが、すぐに
「そ、それはハンスですが」
「そそ。通訳したハンスはんによって、供述がすり替えられんたですわ」
「そんな馬鹿な!」
こう言いながらも、副船長は若い乗組員に
「本当なのか? マルコ?」
これに相手はうつむいたまま
「あの晩は……じ、自室で本を読んでいました」
「そうでっか。ほな、聞きまんが」
破近、その青き目で相手を射抜き
「マルコはんの言葉は、誰の口を通して二人の耳に届いたんです?」
「え?」
一瞬驚いた相手だが、すぐに
「そ、それはハンスですが」
「そそ。通訳したハンスはんによって、供述がすり替えられんたですわ」
「そんな馬鹿な!」
こう言いながらも、副船長は若い乗組員に
「本当なのか? マルコ?」
これに相手はうつむいたまま
「あの晩は……じ、自室で本を読んでいました」
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