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四十三

「これが、事件当時の皆はんの居場所ですわ」


「うん? どれどれ?」


 各自、図面に顔を近づける中


「確かにこの通りだな。クラッペは寝てたし、代わりにデルクが操縦してたぞ」


 これに破近


「そうでっか、ハウアー船長。でも、わいに近づく犯人は見なかったんでっか?」


「ああ、扉が閉まってたから気づかんかった」


「ほんなら音は? 人が一人、海に落ちたんでっせ? 聞こえんかったとでも?」


「そ、それは……」


 言葉に詰まった船長である。


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