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四
ここでお奉行、その顔を険しくし
「池のほとりにある木にな、逆さまに吊るされていたそうだ」
「へ? こらまた、でんな」
「ああ。おまけに、それを馬鹿な役人がな、この南町に何の知らせもよこさんと」
まだこの先がありそうに感じた破近、黙って耳を傾けていると
「次には別の娘の亡骸がな、事もあろうに……今度は、寺の釣鐘の中から見つかってのう」
この聞いた事もない言葉に反応した男
「鐘の中からって、意味わかりまへんけんど?」
ここでお奉行、その顔を険しくし
「池のほとりにある木にな、逆さまに吊るされていたそうだ」
「へ? こらまた、でんな」
「ああ。おまけに、それを馬鹿な役人がな、この南町に何の知らせもよこさんと」
まだこの先がありそうに感じた破近、黙って耳を傾けていると
「次には別の娘の亡骸がな、事もあろうに……今度は、寺の釣鐘の中から見つかってのう」
この聞いた事もない言葉に反応した男
「鐘の中からって、意味わかりまへんけんど?」
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