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七十四
「あのなあ?」
「何でしょう?」
これに破近、腹の底から声を出し
「このおっさんにな、なんぼで雇われたんかを聞いてんねん!」
だが悪びれる事なく、こっちも頭をボリボリ掻きだし
「あ、ばれちゃいましたか……百文(およそ二千円)です」
「たったの百文、かいな」
と、ここで破近、案外真面目な顔で
「あのなあ、自分。そこそこ知恵が回るんやさかいな、それをもっと他で使わなアカンで」
これに氷助、微笑んで
「わかりました。これからはそうします」
「あのなあ?」
「何でしょう?」
これに破近、腹の底から声を出し
「このおっさんにな、なんぼで雇われたんかを聞いてんねん!」
だが悪びれる事なく、こっちも頭をボリボリ掻きだし
「あ、ばれちゃいましたか……百文(およそ二千円)です」
「たったの百文、かいな」
と、ここで破近、案外真面目な顔で
「あのなあ、自分。そこそこ知恵が回るんやさかいな、それをもっと他で使わなアカンで」
これに氷助、微笑んで
「わかりました。これからはそうします」
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