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七十二
「――このような自分勝手な思いで、この企みに加わりました」
こう言ってきたお咲、その両手首を合わせ
「どうぞ、早々にお縄を」
これに大きな溜息を一つだけついた男
「はあ、やわ。もいっぺん観たかったわな……てふてふの舞台」
これにニコリと
「そう仰っていただき、嬉しゅうございます」
「華はあるし、可愛いし、おまけに潔いし……」
そして傍らの、下を向いたままの男の方を見て
「躾したおっさんの方が、それではアカンわな!」
「――このような自分勝手な思いで、この企みに加わりました」
こう言ってきたお咲、その両手首を合わせ
「どうぞ、早々にお縄を」
これに大きな溜息を一つだけついた男
「はあ、やわ。もいっぺん観たかったわな……てふてふの舞台」
これにニコリと
「そう仰っていただき、嬉しゅうございます」
「華はあるし、可愛いし、おまけに潔いし……」
そして傍らの、下を向いたままの男の方を見て
「躾したおっさんの方が、それではアカンわな!」
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