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七十一

「そ、そんなん関係ないやろ! 何しでかしとんねん、このボケ!」

『ボケ』まで出てくると、こらもう誰にも止められやしない。


「おっさんな! ホンマは、己が殺めたんちゃうか? それを誤魔化してるだけちゃうんかい?」


 相手は、これには慌てて


「ま、真の話です。そ、その医者の名も明かしますゆえ」


「んもう、どこまで腐りきってんねん? あのな……」


 だが、この青き目の怒りを妨げてきたのは


「私めも、あの頃の人気を再び得たい――」


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