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六十九
「ホンマの親同然? そやったらな、娘ばっかし喋らさんと己も口開けんかい! ど阿呆!」
『ど』が付く時は、相当に怒ってる証――どうでもいいが。
「……そ、その通りですな」
そして金持さん、娘に眼をやり
「悪かったな……お咲」
「お、お咲? てふてふ、じゃない?」
驚くお民に、本人が
「それが本当の名なんですよ。まさか、てふてふだと?」
「い、いやまあ」
このほのぼのな雰囲気を打ち消すように
「ほな、この仏さんって誰やねん?」
「ホンマの親同然? そやったらな、娘ばっかし喋らさんと己も口開けんかい! ど阿呆!」
『ど』が付く時は、相当に怒ってる証――どうでもいいが。
「……そ、その通りですな」
そして金持さん、娘に眼をやり
「悪かったな……お咲」
「お、お咲? てふてふ、じゃない?」
驚くお民に、本人が
「それが本当の名なんですよ。まさか、てふてふだと?」
「い、いやまあ」
このほのぼのな雰囲気を打ち消すように
「ほな、この仏さんって誰やねん?」
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