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六十
「ほな、お民はん。結果を聞きますわ……育ての親御はんは、特にないって言いましたけんど」
こう述べてきた吟味方、青き目を鋭くし
「どないでしたん?」
だが、見るからに答え辛そうな女。
「どないしましたん?」
しかし、なおも無言を続けている――と、この時お啓が
「に、二の腕にホクロが」
「お! そこやったら、このわいでも拝めるわ!」
すぐに破近、仏の衣装を捲り上げ
「あれま、こらメッチャ目立ちますやん……な、金持はん?」
「ほな、お民はん。結果を聞きますわ……育ての親御はんは、特にないって言いましたけんど」
こう述べてきた吟味方、青き目を鋭くし
「どないでしたん?」
だが、見るからに答え辛そうな女。
「どないしましたん?」
しかし、なおも無言を続けている――と、この時お啓が
「に、二の腕にホクロが」
「お! そこやったら、このわいでも拝めるわ!」
すぐに破近、仏の衣装を捲り上げ
「あれま、こらメッチャ目立ちますやん……な、金持はん?」
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