1848/3502
四十四
「ちょっと。別に、旦那の趣味を聞いてるわけじゃありませんって」
喜助になだめられたら、それこそ仕舞いである。
「ほな、これで全員かいな……あ、てふてふちゃんがおるわな?」
これに金持さん、再び同じ台詞を吐き
「自宅にて寝込んでおりますもので」
「あ、そうでしたな……うわあっ!」
ここでいきなり茶碗をひっくり返した破近、慌てて懐より手拭を取り出し
「え、えらいこっちゃ!」
そう言いながら、しきりに行李を拭き始めた。
「ちょっと。別に、旦那の趣味を聞いてるわけじゃありませんって」
喜助になだめられたら、それこそ仕舞いである。
「ほな、これで全員かいな……あ、てふてふちゃんがおるわな?」
これに金持さん、再び同じ台詞を吐き
「自宅にて寝込んでおりますもので」
「あ、そうでしたな……うわあっ!」
ここでいきなり茶碗をひっくり返した破近、慌てて懐より手拭を取り出し
「え、えらいこっちゃ!」
そう言いながら、しきりに行李を拭き始めた。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。