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十七
騒ぎに集まってきた座員たち。
そして二人により開かれた行李だったが――その瞬間、皆とも石の如く固まってしまった。
やがて、お民が絞るように言葉を発してき
「て……ふてふ?」
はたしてそこには舞台衣装をまとった娘が、膝を抱え包まっている。そして、その左の乳房あたりに光っているのは――突き刺さったままの一本の小刀。
藍色の隈取を施した顔――口元からは一本の血が流れた跡、その目の玉は両方とも極限まで上がっている。
騒ぎに集まってきた座員たち。
そして二人により開かれた行李だったが――その瞬間、皆とも石の如く固まってしまった。
やがて、お民が絞るように言葉を発してき
「て……ふてふ?」
はたしてそこには舞台衣装をまとった娘が、膝を抱え包まっている。そして、その左の乳房あたりに光っているのは――突き刺さったままの一本の小刀。
藍色の隈取を施した顔――口元からは一本の血が流れた跡、その目の玉は両方とも極限まで上がっている。
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