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五十五

 この春日に続き、朝倉の姐さんまで


「それしかないねえ」


 それに能天気の若造も


「いっその事、四人さん一人一人に尋ねましょうよ」


 クソッ!


「そんな手ぬるい事なんぞより、ここは痛めちまって吐かせたが手っ取り早いぞ!」


 とうとう本性を現してきやがったな、この古賀組の鬼め!

 ここに来て完全に先着と後着とが分かれてしまった――っと、狐と狸が噛みついてきたぞ。


「勝手に疑いをかけないでね!」

「そんな事などやってはおらぬ!」


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