1790/3502
五十
その後、一旦広間へ舞い戻ってみると――お、いるいる。お目当ての白木が、猪口片手に悦に入ってる。
「これは白木様、ご機嫌のご様子で」
「あ、井尻さん! さ、どうぞ一杯!」
渡された猪口になみなみと酒を注いでくる男。
「おっとっと!」
一応は調子を合わせてみる――お調子だけに。
「でも、すごいですよね? 先生って」
「え? どこがです?」
「だってね、あの天下の神田屋さんの帳簿を見られてる訳ですから!」
こいつも調子がいい。
その後、一旦広間へ舞い戻ってみると――お、いるいる。お目当ての白木が、猪口片手に悦に入ってる。
「これは白木様、ご機嫌のご様子で」
「あ、井尻さん! さ、どうぞ一杯!」
渡された猪口になみなみと酒を注いでくる男。
「おっとっと!」
一応は調子を合わせてみる――お調子だけに。
「でも、すごいですよね? 先生って」
「え? どこがです?」
「だってね、あの天下の神田屋さんの帳簿を見られてる訳ですから!」
こいつも調子がいい。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。