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四十一

「ご一緒させてもらってよろしいです?」


 これに相手が穏やかな顔で、だが逆に怖い気もするが


「どうぞ」


 初めて聞く声は、その風貌に似合った濁声。


「どうも」

 向かいに腰を下ろした俺、まずは上々か?


「ご主人どこに行かれたんでしょう?」


「さあ」

 首を横に振る相手だが


「だが先生の言われた通り、役人が来ればすぐにわかりますな」


 お、これは好都合な! ならば


「役人と言えば南町でしたっけ? 確か、青い目をした吟味方がいるとか?」


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