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三十八
「な、何ですか?」
いかん! 声が上ずってる! 落ち着け!
「若いのに帳簿を任されてるって、すごいじゃないか」
「どうも」
これで終わる――わけはないな。
「なあ? 数多の店の中で、何でわざわざ神田屋さんの下で?」
「わざわざとは?」
これにヤツは
「だってな、人の血やら涙で汚れてる帳簿を何でかなってな?」
「え? 汚れてなどはおりませんが?」
「フン、こらまた白々しい。ま、言いたくなのなら構わんけどな」
ほっとけ、この達磨!
「な、何ですか?」
いかん! 声が上ずってる! 落ち着け!
「若いのに帳簿を任されてるって、すごいじゃないか」
「どうも」
これで終わる――わけはないな。
「なあ? 数多の店の中で、何でわざわざ神田屋さんの下で?」
「わざわざとは?」
これにヤツは
「だってな、人の血やら涙で汚れてる帳簿を何でかなってな?」
「え? 汚れてなどはおりませんが?」
「フン、こらまた白々しい。ま、言いたくなのなら構わんけどな」
ほっとけ、この達磨!
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