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二十

「真の話じゃ。でな、青き目よ」


「ん?」


「おまえが、下手人と疑われておるのじゃ」


 破近、再びその目を見開き


「はああ? 何ででっか?」


「ナイマン氏を殺めた後、海に飛び込んで逃亡を図った……こういう事らしい」


「んな、阿呆な! わい、誰かに海に突き落とされたんでっせ? んにゃ、それより何より、ナイマンのオッサンなんて今日初めて会ったばかりでっせ?」


「わしが思うに……恐らくは、身内から下手人を上げたくないのだろう」


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