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十九

 よく見ると、幸いにも血に染まっているのは敷布団だけ。しかし、その量というと半端じゃない。

 やがて考え抜いた結果、できるだけ小さく丸め、でかい石共々紐でくくって、やはり岸壁から海へと投げ込んだ――頼むから浮いてくるなよ!


 自分の部屋に戻って頭を巡らせてみるも


 平尾や高宮は、確かに実在する者たちだが――それらが本人という証は何もない。

 ましてやそこに明日――いやもう今日だ――新たな四名まで加わってしまうのか。


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