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十四
この男、無防備のくせして何余裕をかましてるんだ?
「なあ、玉衛門さんよ。己の立場を忘れてるのではあるまいな?」
「いえいえ……にしても、よくも長き間このわしの目を欺き通したもんですな?」
そう言いながら体を起き上げた相手、その皺くちゃの顔を寄せてき
「ところで、おまえさんって一体誰なんだ?」
「お、俺様か? 俺様はな……」
俺は、懐から取り出した小刀を相手の喉元に当て
「山城屋のせがれだ……忘れたとは言わさん!」
この男、無防備のくせして何余裕をかましてるんだ?
「なあ、玉衛門さんよ。己の立場を忘れてるのではあるまいな?」
「いえいえ……にしても、よくも長き間このわしの目を欺き通したもんですな?」
そう言いながら体を起き上げた相手、その皺くちゃの顔を寄せてき
「ところで、おまえさんって一体誰なんだ?」
「お、俺様か? 俺様はな……」
俺は、懐から取り出した小刀を相手の喉元に当て
「山城屋のせがれだ……忘れたとは言わさん!」
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