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 この屋敷の中、思ったとおり、いやそれ以上の豪華な代物だな。だがこの白い壁、本来は赤いはずだろ?



「皆様、あらためまして。今日は、この神田屋玉衛門の誕生の宴にようこそ! こう見えても、もう六十度目になりますが」


 これにお愛想笑いの面々、その仮面の下でも笑っているのか?


「ではお互いに面識もないと存じますので、私の方からご紹介を」


 残りの三人か、どれも見た事ないヤツばっかりだな。


「まずは平尾様ご夫妻ですが……」


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