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五十五
「そうなんや」
一言だけいった破近だったが、何とも言えぬ顔つきをしているところ
「昨夜、住職様より余りに酷い言葉を受けまして……」
だが、これを中途で
「もうええわ、わかったさかい。あとは場所変えて聞くわな」
これに目を見開く小僧だったが、すぐに
「わ、わかりました」
「ほな、残りのもんも一緒にいこか? 隠匿、つまり隠した罪や」
これには良宝、すがるような目で
「ぎ、吟味方様。 い、今更、この私が申すのも何ですが……」
「そうなんや」
一言だけいった破近だったが、何とも言えぬ顔つきをしているところ
「昨夜、住職様より余りに酷い言葉を受けまして……」
だが、これを中途で
「もうええわ、わかったさかい。あとは場所変えて聞くわな」
これに目を見開く小僧だったが、すぐに
「わ、わかりました」
「ほな、残りのもんも一緒にいこか? 隠匿、つまり隠した罪や」
これには良宝、すがるような目で
「ぎ、吟味方様。 い、今更、この私が申すのも何ですが……」
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