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四十九
そして破近、次には菊やんに
「な、表にある雪駄を全て持ってきてくれへん?」
「五つもありましたが?」
畳の上に並べられた雪駄。それを見ながら首を傾げる菊やん。
「一つは僧堂の前にあったのを持ってきたんや」
そう言いながら、各雪駄を裏返す破近
「どれも一緒やな……っちゅう事は、あの足跡って住職はん自身のものとちゃうかもな?」
「住職のものと違う?」
「そや、菊やん」
そして吟味方、再び目の前の四名の顔を見回している。
そして破近、次には菊やんに
「な、表にある雪駄を全て持ってきてくれへん?」
「五つもありましたが?」
畳の上に並べられた雪駄。それを見ながら首を傾げる菊やん。
「一つは僧堂の前にあったのを持ってきたんや」
そう言いながら、各雪駄を裏返す破近
「どれも一緒やな……っちゅう事は、あの足跡って住職はん自身のものとちゃうかもな?」
「住職のものと違う?」
「そや、菊やん」
そして吟味方、再び目の前の四名の顔を見回している。
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