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四十六
「成程でんな。でもそれって、仏様の教えに背いてまへんやろか?」
これに長兄の小僧
「それは……住職様の命ですゆえ」
「ほうほう、そうでっかいな。ほんなら、おたくら小僧はんらは」
ついに吟味方の顔になった男
「もしも住職はんに何かが起きて瀕死やっても、確認しに行かないっちゅう訳でんな?」
「え」
「番屋に知らせに行った間に、亡くなってもええんですわな?」
「……」
「ようそれでな、仏様に仕えてるって胸張ってまんな?」
「成程でんな。でもそれって、仏様の教えに背いてまへんやろか?」
これに長兄の小僧
「それは……住職様の命ですゆえ」
「ほうほう、そうでっかいな。ほんなら、おたくら小僧はんらは」
ついに吟味方の顔になった男
「もしも住職はんに何かが起きて瀕死やっても、確認しに行かないっちゅう訳でんな?」
「え」
「番屋に知らせに行った間に、亡くなってもええんですわな?」
「……」
「ようそれでな、仏様に仕えてるって胸張ってまんな?」
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