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三十六
「まずは自己紹介でんな」
破近、己の右目を指しながら
「不思議でしゃっろ? 実は父親が蘭国人ですねん。で、この口から出てるんは、大坂言葉ですわ。ついでにでんな、職っちゅうんは……」
ここで、一人一人の顔をじっくり見ながら
「南町で吟味方与力やってま」
この一言一句も聞き逃さないような、真剣な眼差しの四人。さらにそこへ
「ほな、おたくらの番ですわ……向かって右端からどんぞ」
これに立ち上がったのが、十代後半の小僧。
「まずは自己紹介でんな」
破近、己の右目を指しながら
「不思議でしゃっろ? 実は父親が蘭国人ですねん。で、この口から出てるんは、大坂言葉ですわ。ついでにでんな、職っちゅうんは……」
ここで、一人一人の顔をじっくり見ながら
「南町で吟味方与力やってま」
この一言一句も聞き逃さないような、真剣な眼差しの四人。さらにそこへ
「ほな、おたくらの番ですわ……向かって右端からどんぞ」
これに立ち上がったのが、十代後半の小僧。
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