1716/3502
三十四
だが
「何を二人でこそこそと? ねえ、私にも教えてくださいよ」
これに破近、菊やんに向かって
「自分から説明したってな。で……」
そして山門の方へと目を移し
「ちっとも気づかんやったけんど、あいつらがここの小僧らかいな?」
「あ、すっかり忘れてました」
「そか」
住職の雪駄を拾った破近
「ほな行こか」
やがて小僧らにより、庫裏まで案内された三人だったが
「わいはもうちょっと調べてみるさかい、自分らは先に話を聞いといてや」
だが
「何を二人でこそこそと? ねえ、私にも教えてくださいよ」
これに破近、菊やんに向かって
「自分から説明したってな。で……」
そして山門の方へと目を移し
「ちっとも気づかんやったけんど、あいつらがここの小僧らかいな?」
「あ、すっかり忘れてました」
「そか」
住職の雪駄を拾った破近
「ほな行こか」
やがて小僧らにより、庫裏まで案内された三人だったが
「わいはもうちょっと調べてみるさかい、自分らは先に話を聞いといてや」
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。