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二十三
「実はわいな、大坂でいっぺんだけ立ち会った事あるんや」
この思わぬ発言に、興味津々の二人。だが破近、ややもすれば脱線気味に
「ところでな、菊やん? 介錯人っておるやろ?」
「介錯……あ、切腹の際、背後から斬る役目の者ですね?」
「そやねん」
これに大きく頷く吟味方
「で、何の為におるんやろ?」
これに若者、相手の考えがつかめぬまま
「何の為、と申されましても……それは切腹した者が少しでも楽に死ねるように、ですが?」
「実はわいな、大坂でいっぺんだけ立ち会った事あるんや」
この思わぬ発言に、興味津々の二人。だが破近、ややもすれば脱線気味に
「ところでな、菊やん? 介錯人っておるやろ?」
「介錯……あ、切腹の際、背後から斬る役目の者ですね?」
「そやねん」
これに大きく頷く吟味方
「で、何の為におるんやろ?」
これに若者、相手の考えがつかめぬまま
「何の為、と申されましても……それは切腹した者が少しでも楽に死ねるように、ですが?」
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