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十七
三人がかりでようやく、大きな音と共に裏返った扉。そして、そこには
「やっぱ、閂が掛かってるわ」
そして片や、汗を手拭でふいている明智様
「ふうふう……体全体が熱くなりました」
こう言いながら、初めて堂の中に目をやり
「あらら。こんな大きな音の中でも座禅を組んだままって、本当に見上げた住職さんですね!」
この男、決して悪しき人間ではないのだ。ただボンボンゆえ、世間知らずと言うか、天然満載と言うか――なのである。
三人がかりでようやく、大きな音と共に裏返った扉。そして、そこには
「やっぱ、閂が掛かってるわ」
そして片や、汗を手拭でふいている明智様
「ふうふう……体全体が熱くなりました」
こう言いながら、初めて堂の中に目をやり
「あらら。こんな大きな音の中でも座禅を組んだままって、本当に見上げた住職さんですね!」
この男、決して悪しき人間ではないのだ。ただボンボンゆえ、世間知らずと言うか、天然満載と言うか――なのである。
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