1693/3502
十一
そんな主人の背後より
「ブルル!」
「ん? どないしたん、無頼安? 寒いんか?」
んなわきゃない。
「ブルル!」
「あ、そか! 後ろ足で蹴たぐってくれるっちゅうんやな?」
首を立てに振った愛馬、自ら扉の前で後ろを向き――ドーンと一発!
「あらら、ビクともせえへん」
だが、さらに何度も試みる健気な馬。そして七度目でようやく
「お! 扉ごと倒したやん! メッチャ凄いわ!」
思わず叫んだ破近だったが、部屋の中を見るなり固まっている。
そんな主人の背後より
「ブルル!」
「ん? どないしたん、無頼安? 寒いんか?」
んなわきゃない。
「ブルル!」
「あ、そか! 後ろ足で蹴たぐってくれるっちゅうんやな?」
首を立てに振った愛馬、自ら扉の前で後ろを向き――ドーンと一発!
「あらら、ビクともせえへん」
だが、さらに何度も試みる健気な馬。そして七度目でようやく
「お! 扉ごと倒したやん! メッチャ凄いわ!」
思わず叫んだ破近だったが、部屋の中を見るなり固まっている。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。