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九
「も、申し訳ございませんでした!」
素直に頭を下げるは、もちろん菊やん。で、残る二名の先輩はと言うと
「だって濡れるじゃん。ね? 明智さん?」
「そそ。霜焼けなんて嫌ですからね、菖蒲さん」
これに吟味方、さすがにその青き目を剥き
「自分らな、何の為に常日頃から雪駄履いてんねん!」
「そう言われても」
「やっぱり痒いのはね」
「もうええ! わいが行くわ!」
すぐに諦めた破近、愛馬の顔を覗き込み
「ほな、あそこまで行こか?」
「も、申し訳ございませんでした!」
素直に頭を下げるは、もちろん菊やん。で、残る二名の先輩はと言うと
「だって濡れるじゃん。ね? 明智さん?」
「そそ。霜焼けなんて嫌ですからね、菖蒲さん」
これに吟味方、さすがにその青き目を剥き
「自分らな、何の為に常日頃から雪駄履いてんねん!」
「そう言われても」
「やっぱり痒いのはね」
「もうええ! わいが行くわ!」
すぐに諦めた破近、愛馬の顔を覗き込み
「ほな、あそこまで行こか?」
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