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四十五 完

 だが緑丸、あくまで冷静に


「誰も僕なんか呼んでないでつ」


「うぬ? 聞こえぬか? ほれ、耳をよーく澄ますのじゃ」


 このひょうきん爺の戯言には少年


「それより僕、病み上がりでつから」


「そ、そう言うな。な、この通りじゃ!」


 いきなり手を合わせてきたハットリ様だったが


「田舎からも、しきりに戻ってこいと言われてるでつ」


「なあ、今度こそ褒美をはずむから!」


 これに緑丸も、しぶしぶと


「わかったでつけど……次回はないでつよ!」完   


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