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十二
話し相手のご主人様がいない蕾。早々に床についたのだが
「フカフカしすぎて眠れないですう」
日頃の煎餅布団からすれば、これも頷ける。
「ご主人様、大丈夫でしょうかあ?」
この時だった。くの一だからこそ聞き取れた微かな音。
「何か破裂しました?」
すぐに着物に袖を通し、外へと飛び出した蕾。
やがて
「この部屋かなあ?」
一つの部屋の前までやってきた。そして、それは昼間に教えてもらった――
「確かナイマン様のお部屋ですう」
話し相手のご主人様がいない蕾。早々に床についたのだが
「フカフカしすぎて眠れないですう」
日頃の煎餅布団からすれば、これも頷ける。
「ご主人様、大丈夫でしょうかあ?」
この時だった。くの一だからこそ聞き取れた微かな音。
「何か破裂しました?」
すぐに着物に袖を通し、外へと飛び出した蕾。
やがて
「この部屋かなあ?」
一つの部屋の前までやってきた。そして、それは昼間に教えてもらった――
「確かナイマン様のお部屋ですう」
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